方程式 (2) に、原点で段差を持つ階段関数の初期値
を与えた問題を Riemann 問題 と呼ぶ。これは、
に対し、
ならば
,
ならば
,
,
であることもわかる。
さらに、方程式 (2) は発散形で、
不連続線上では Rankine-Hugoniot 条件を満たすので、CFL 条件
,
に対し、

の
上の
での積分平均が
となる。
が
上の、区間
に値を取る実数値関数で、
が区間
上で下に凸ならば、
が区間
上で上に凸ならば、
今、
とすると、
(25) と命題 1、
命題 4、
および
により、

と
なるので、命題 1 より
が
言えることになる。
これが、定理 2 の通常の証明の流れである。
竹野茂治@新潟工科大学