は、
[1] で見たように、以下のような形になる。
が奇数の場合は
の線形結合で表される (
と
の偶・奇は一致する)
が偶数の場合は
と 1 の線形結合で表される (
と
の偶・奇は一致する) が、
ならば 1 の線形結合は含まれない
補題 1 により、
に対して、
が奇数の場合は
は収束し、
(19) でその値も計算でき、
が偶数の場合は
ならば収束して
(20) で計算できるが、
の場合、すなわち
で
が偶数の場合は、
は発散することがわかる。
これで
の収束性もわかったことになる。
すなわち、
が非整数の場合、(3) の元、
(
) のときは
は収束、
(
) のときは、
が奇数ならば収束するが、偶数ならば発散する。
あとは、[1] と同様に
の値を計算する式を作ることにする。
[1] の計算により、以下がわかる (
,
、詳細は [1] を参照)。
,
がいずれも奇数の場合は、
,
がいずれも偶数で
の場合は、
が奇数、
が偶数の場合は、
が偶数、
が奇数の場合は、
これを使うと、例えば
,
がともに奇数の場合は、
(18), (20), (21) より、

を用いると、
であり、
(
) は奇数なので、
と書ける。
また、すべての自然数
と実数
に対して
を、
として
なので、

,
,
,
を用いない形に表すこともできる。
以下、他の場合も同様に変形を行う。
,
の場合は、(18), (20), (22) より、
![\begin{eqnarray*}I_{n,p}
&=& \frac{\mathit{\Gamma}(\delta)}{\mathit{\Gamma}(p)}...
.../2)}\gamma_{n}(p-1)
\hspace{1zw}\hspace{1zw}(\nu=n/2=[(n+1)/2]) \end{eqnarray*}](img157.png)
より、
![\begin{eqnarray*}I_{n,p}
&=& \frac{\mathit{\Gamma}(\delta)}{\mathit{\Gamma}(p)}...
...\gamma_{n}(p-1)
\hspace{1zw}\hspace{1zw}(\nu=(n+1)/2=[(n+1)/2]) \end{eqnarray*}](img161.png)
より、
最後に
,
の場合は、(18), (19), (24) より、
![\begin{eqnarray*}I_{n,p}
&=& \frac{\mathit{\Gamma}(\delta)}{\mathit{\Gamma}(p)}...
.../2)}\gamma_{n}(p-1)
\hspace{1zw}\hspace{1zw}(\nu=n/2=[(n+1)/2]) \end{eqnarray*}](img157.png)
より、

の偶・奇に関わらない形に書けることになる。
竹野茂治@新潟工科大学