,
の評価には, 以下の補題を用いる.
に対して
とすると, 任意の有限区間
に対して次が成り立つ.
は
,
に関して有界で,
が
上連続ならば,
(
),
に関して有界で, 以下が成り立つ.
,
は,
補題 3 の証明
1.
とすると,
であれば (16) により 0 に収束し,
のときは
より 0 となる.
2.
,
とすると,
は一様有界となる.
に対しては,
なら
,
ならば
,
ならば
となるので これらの場合は
となる.
の場合は,
,
となるので,
のときは,
,
より
のときは,
,
より
次は, この補題 3 を用いて,
,
の
評価を行う. まずは
から.
,
は,
とすると, (20), (21) と, 境界値 (19) により,
は
,
は
で有界で,
のときに 0 に収束する. 積分項も有界で,
とすると
に収束するから, 結局
は有界で, (28) に収束することがわかる.
次に
は,
は
上有界なので, この 3 行の式のうち, 最初の行は
の場合と同様に有界で 0 に収束する.
2 行目の式は,
に
が含まれているので, これもやはり
の場合と同様に有界で 0 に収束する.
3 行目の 2 つの積分項も有界で,
に収束するから, 結局
は有界で (30) に
収束する.
よって, Lebesgue 収束定理により, 以下がわかる.
ここから,
,
が
を満たせば,
となり, よって,
となる. これと, (25) を組み合わせると, 以下が得られる.
は
に関して有界で,
竹野茂治@新潟工科大学