に対するフーリエ級数の部分和
(14)
本節では、この定理の証明を紹介する。
任意の
,
に対し、
で、次が成り立つ。
証明
となることは容易にわかる。
まず 1. から考える
また、2. の方は 1. より、
任意の
に対し、
,
,
.
証明
補題 6 より、
さて、定理 5 は、任意の
に対して、
さて、次は良く知られている。
が
級 (
,
が連続) であれば、
は
に一様収束する。
この証明は 9 節で紹介する。
この命題 8 により、 は
に
一様収束することがわかるが、補題 7 より
であり、
これも命題 8 により
に一様収束することになる。
これにより、
は、
で
に収束することがわかる。
実際、
のサポートは
にかかわらず
の
サポートに含まれ、
よって、
は
に収束し、
結局、
つまり、周期超関数のフーリエ級数の収束は、
テスト関数のフーリエ級数の収束に帰着されて示されることになる。
なお、この定理 5 により、
(13) も (
) では等号になる。
竹野茂治@新潟工科大学