3 角の拡張その 1
次は、(1), (2) が成り立つ範囲を
から少しずつ広げていく。
まず、
: 「
かつ
」
の場合を考える。
この場合は、
とすると
な
ので、
より
と
に対しては加法定理が成立するので、
(4)
を用いれば、
となって、
に対して (1), (2) が
成り立つことが示される。
なお、上では
の加法定理は
の加法定理により導かれていて、
の加法定理は
の加法定理により導かれていることに
注意する。
加法定理 (1), (2) は
,
に
ついて対称なので、
の代わりに
: 「
かつ
」
とした場合も、上と同じように加法定理の成立を示すことができることになる。
さらに、
: 「
かつ
」
の場合を考えると、
とすれば、
,
は
の状態になり、
,
に対し
加法定理は成立するので、よって上と同じ計算によって
,
に対する加法定理の成立を示すことができる。
これで、
,
,
,
により、
: 「
かつ
」
の場合に (1), (2) が成り立つことが示された。
竹野茂治@新潟工科大学
2025-09-24