周期関数 の正の周期のうち最小値
が存在する場合、
それを
の基本周期と呼び、
と書く。
逆にその最小値が存在しない状態とは、 正だがいくらでも小さい周期が存在する、という状態を指す。 そのような例は、区分的連続関数の範疇には存在しないが、 区分的連続性を除いた定義 2 の元では、 正のいくらでも小さい周期を持つ関数を作ることができる。
例
なお、この はすべての
で連続ではなく、
0 と 1 の値を非常に激しく振動しながら取る関数になる。
このように一般の不連続関数まで許せば、 定義 2 の元では基本周期が存在しない関数が作れるが、 一方で区分的連続性を課した定義 1 の元では、 このようなことは起きないことが示される。
が区分的に連続で、
が
の周期であり、
とする。
の連続点
(
) を任意に取る。
の整数部分を
、小数部分を
とする (
)。
このとき
で、
は
の周期だから
なお、この証明では、 の成立をすべての
で、と見たが、
定義 4, 定義 5 のように
の連続点でのみ成立する、としても同じことが示される。
それは、上の証明の
竹野茂治@新潟工科大学