この場合、(4) は、
と変形できる。
の分布関数
は、
(9) より、
となるが、
この の列ベクトル
に関する条件を、
元の行列
に関する条件に書き直す。
行列
が
で、その逆行列を
とし、
証明
より
となるから、
は
以外の
すべてに垂直、
は
以外の
すべてに垂直、となる。
よって、今
が互いに垂直であるとすると、
となり、
と書け、
この命題 1 より、
の列ベクトルの垂直性は
の行ベクトルの垂直性と同値になる。
結局、
が正則な場合は、
が独立であることは、
A の行ベクトル
が
互いに垂直であることが条件となる。
例えば、 の場合、
が独立であり、
,
で
の場合、
が独立であることは、
と同値となるので、
と
は独立、
と
は独立だが、
と
は独立ではない。
竹野茂治@新潟工科大学