4 条件 II
条件 II も条件 I とほぼ同様であり、
(7) が成り立てば、定理 1 より
(12)
が必要で、
の
成分は
(13)
なので、対角成分は
(14)
となって、よって (7) が成り立てば
(15)
となる。逆に、(12) と (15) が
満たされれば、
に対して
なので対角成分以外では (13) の公比は 1 ではなく、
に対し、(15) より
となるので、(15) より
となって (7) が得られる。
よって、条件 II は 「(12) かつ (15)」
であることがわかる。
結果として、条件 I, 条件 II の両方を満たすのは、
(16)
のときになり、この場合 (1), (2) は、
とすれば、
(17)
となる。
これらをそれぞれ「離散フーリエ変換 (DFT)」
「離散フーリエ逆変換 (IDFT)」と呼ぶ。
なお、
は
と取る流儀もあり、
その場合は
は DFT ではなく IDFT の方につくことになる。
竹野茂治@新潟工科大学
2025-07-25