極 (極大、極小) の定義も複数あり、今回調べたところ、高校流の定義、 狭義の極大、広義の極大の別と、さらに内点であることを要請しているか どうかで、色々な定義があることがわかった。 また、「極大」という言葉も、本によって「極大である」という言い方と 「極大になる」という言い方がある。
多分「である」は状態そのものを指し、「になる」はその状態に変化することを
指しているのだと思うが、よって前者は「 では極大という状態である」
という言い方で、後者は「
の値を変化させていくと、
以外では
極大ではないが、
のところで極大という状態になる」ということを
述べているのだろう。
以下は、いずれも「 で
は極大である」ということの
定義。
内点の条件がある定義の場合は、 が微分可能ならば
極大では
となるが、内点の条件がない場合は、
端点では
とは限らない (そもそも端点では通常は微分係数は定義されない)。
だから、内点の条件がない場合は、「
で極ならば
」という
定理は、端点以外では、のように条件をつける必要があることになる。
また、「広義の極大」と「狭義の極大」は、
定数関数の場合はすべての で広義の極大となるが、
狭義の極大とはならない、という違いがある。
この極の定義の状況についても調べてみた。
また、[5] は 1 変数関数の極の定義はないが、 2 変数関数の極の定義が「狭義の極大(内点)」を採用している。
[6] は、 の条件を書いていないが、
不等式に等号をつけていないので、
多分「狭義の極大(内点)」の意味だろうと思われる。
翻訳本の 2 冊 ([8],[10]) がともに 内点を条件としない「広義の極大」を採用しているのがやや 興味深い。もしかすると海外ではこちらがスタンダードで、 日本とは状況がやや違うのかもしれない。
高校流の極大の定義は、最近の教科書だけかと思ったが、 少し古い高校の教科書でも同様だった。
竹野茂治@新潟工科大学