この場合は、
が遠方で十分速く 0 に減衰しているという仮定の元で
も 0 に減衰することが示される。
しかし、問題 2 の場合とは減衰する速さは異なる。
まずは簡単のため、
(いわゆる Burgers 方程式) とし、
として考えてみる。
この場合は、
(21)
(22)
(23)
これと同じことを、一般の で、
(
) の場合で考えてみよう。
まず、次に注意する。
(24)
の
乗の積分を
で微分すると、(24) より
(26)
(27)
(29)
(30)
そして、(24) より、
(32)
また、特に がコンパクト台を持つ関数の場合は、
すべての
に対し
となるので、
(32) で
とすれば、
問題 1 の場合、
(
) のときは、
(2) の解
は
に一様に
次の減衰評価を満たす。
(33)
(34)
初期値がコンパクト台を持つ場合の という評価は、
コンパクトな台を持つ
型波の漸近挙動に対応し、
よって
より強い評価を期待することはできない (詳細は、例えば [1] 参照)。
なお、 の評価を得るために (25) を直接
としようとすると、
また、この節では、 なる
級の関数
に対して、
竹野茂治@新潟工科大学