5 空間周期的な場合の減衰評価
この節では、問題 2 の空間周期的な解
の
時間方向の減衰を考える。
まず、
は
によらない定数であることに注意する。
それは、(2)、
および
(よってもちろん
も) の周期性により
![\begin{eqnarray*}\lefteqn{\frac{d}{dt}\int_0^L u(t,x)dx
=\int_0^L u_t(t,x)dx
...
...dx}
\ &=&
\left[-f(u)+\varepsilon u_x\right]_{x=0}^{x=L}
=
0\end{eqnarray*}](img84.gif)
となるからである。
この
は
の平均値であり、
はこの
に向かって減衰する。
ここでは、定理 2 を用いてそれを示す。
は滑らかであり
は平均値であるから、
各
に対して
となる
が存在する。
よって、
に対して、
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(16) |
となる。
今、
の正の部分を
、負の部分を
とする。
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(17) |
すると、
であり、
の周期性により
なので、
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(18) |
が言える。定理 2 により
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(19) |
であるので、
(16), (18), (19) より
が得られる。
定理 3
問題 2 の場合、
(2) の解
は
に一様に
次の減衰評価を満たす。
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(20) |
竹野茂治@新潟工科大学
2009年1月25日