の直交行列
を軸回転行列で表現すること、
およびそのそれぞれの回転角を計算する方法について考察する。
の直交行列
は、
補題 3 により、(12) の形に
表すことができる。それを変形する。まずは
を外に出すと、
![\begin{eqnarray*}A
&=&
[\mbox{\boldmath$a$},\mbox{\boldmath$b$},\mbox{\boldma...
...-\mbox{\boldmath$\hat{p}$}]
A_x\left(\psi-\,\frac{\pi}{2}\right)\end{eqnarray*}](img294.png)
を外に出す。
と書くと、
![\begin{eqnarray*}[\mbox{\boldmath$p$},\mbox{\boldmath$\check{p}$}, -\mbox{\boldm...
...p}$},\mbox{\boldmath$\check{p}$},\mbox{\boldmath$k$}]A_y(-\theta)\end{eqnarray*}](img297.png)
なお、(42) では、3 軸すべての方向の回転が
使われているが、直交行列 (回転変換) の軸回転行列による表現としては、
2 軸 (
-
-
,
-
-
など) だけの形も
良く使われている。そのような形にするには、最初の式を変えればよい。
すなわち、
は、
が右手系の正規直交系なので、
も右手系の正規直交系となるから、
補題 3 により、
を
-
-
の 2 軸の回転で表現できることになる。
この角の計算可能性については、
例えば後者の
-
-
の回転の方で考えると、
(43) の
から、
なら
、
なら
,
は
で決定する。
は、
,
なので、
なら
と求まる。よってこの場合、
軸回転行列も
の成分を用いて以下のように表される。
![\begin{eqnarray*}A_z(\phi)
&=&
\left[\begin{array}{ccc}{\cos\phi}&{-\sin\phi}&...
...r}&{0}\\
{b_3/r}&{-a_3/r}&{0}\\
{0}&{0}&{1}\end{array}\right]\end{eqnarray*}](img313.png)
の場合は、
で
, よって
で、
より
,
となり、
,
から
,
を
求めることができる。この場合、
![\begin{eqnarray*}A_z(\phi)
&=&
A_z(0) \ =\ E,
\\
A_y\left(\frac{\pi}{2}\,-...
...&{-a_2}&{0}\\
{a_2}&{b_2}&{0}\\
{0}&{0}&{1}\end{array}\right]\end{eqnarray*}](img320.png)
竹野茂治@新潟工科大学