と書くことにする。
仮定 (4) より、
は常に正なので、
である
の範囲
(
の開部分集合) と、
である
の範囲
(
の開部分集合) は
となるが、
の範囲で (14) を積分すると、
の範囲で積分すると、
は値域は
、
定義域は実数全体の減少関数で、
,
,
となる。
となることも容易にわかる。
に対し、
とすると、
より
となるが、
では
,
では
なので、
よって
も
も
の滑らかな原始関数にはならない。
今、
をベクトル
の偏角とする:
は
の範囲には制限せず、
で滑らかに変化するように取り、
よって
を越えたり負になったりしてもよいとする。
に交差はなく、また
に伴なって
は
を
左回りに進むので、終点では
は始点より 1 回転反時計回りに回っていることになり (図 11)、
よって始点と終点の偏角の差は
(18) より
では
,
では
なので、
で
の範囲では
で
の範囲では
(
) に対して
となり、よってこの偏角
が (14) の
の
滑らかな原始関数であることがわかる。
よって、(19) より
が求まり、結局 (13) の
は
となること、
すなわち一般の閉曲線の場合でも
だけ離れた閉曲線との
弧長の差は
となることがわかった。
竹野茂治@新潟工科大学