) を
具体的な式で書き表す。
なお、分母の
が 0 ではないという
保証もないので、それも同時に考える。
まずは
の場合を考える。
(35) で
とすると、
(32) より
で、
と
は
の
列ベクトルだから線形独立で、よって補題 6 より
であることが保証される。
そして、これに対し (35) で
とすると、
で表す。
(48) の行列式の 4 つの成分は、
(46) より、

![\begin{eqnarray*}p^{(n-1)}_{i,j} &=& \frac{1}{p_{n,n}}\left\vert X^{[2]}_{[2]}\r...
...-1,n-1} \ =\ \frac{1}{p_{n,n}}\left\vert X^{[1]}_{[1]}\right\vert\end{eqnarray*}](img331.png)
次は、
の一般項を求める。
まず、
は (47) より
は (51) より
(
)、
および
(
) を
と予想し、これを帰納法で証明する。
なお、すべての
に対し
であることは、
補題 6 により保証されるので、
(55) が成り立てば、
も言えることになる。
に対しては上で示した通り成立する。
なお、
と考えれば、
に対しても
(46) より
でも成立することになる。
以下、
までは成立したとして、
の場合に
成立することを示す (
)。
(55) の後者の
の式より、
の最初の式が得られる。
後は (55) の後者の
の式を示せばよい。
漸化式 (35) より、
の式より、
より、

の
式も得られた。
これで、帰納法により確かに (55) が
成立することが証明された。
よって、(55) で
とすれば、
最終的な係数
竹野茂治@新潟工科大学