に
関する条件に書き直す。この式に (7) を代入すれば、
となり、両辺とも
の 2 次式なので、
それが恒等式となるような係数の条件が求める条件となる。
まずは、(14) の左辺
を計算する。
展開すると、
の係数
は、和の部分から出てくるのは、
番目が
, それ以外の
個は 1 なので、
の係数
は、和の部分から出てくるのは、
番目と
番目が
、それ以外の
個は 2 なので、
, 列ベクトル
を
とすると、対称行列
に関する 2 次形式
の形に書くことができる。
一方、(14) の右辺 (
とする) は、
に関して恒等的に成り立つためには、
が条件となる。
一方、
となるので、
は
と同じことになり、
そしてこれは (13) とも等しい。
すなわち、正規性と独立性の条件 (13) によって、
(14) も自動的に得られることになり、
結局
の満たすべき条件は
が直交行列になること、となる。
これを満たす
はたくさんある。例えば、
で紹介した例 (4), (5) も
ほぼこの解と同じで、
の方は
と
を入れかえて、
を
倍すれば上の形になる。
以上により、一般の
(
) に対して (3) が示されたことになる。
竹野茂治@新潟工科大学