の値であるが、
,
ともに留数を利用しても
積分値は求まらず、別な方法が必要になる。
数学辞典[1]を見ると、付録 (公式 9 V) に
が書かれている。また、数表[2] (2.6.5 p491) には、 の値が記されていて、
が奇数の場合はこれが Bernoulli 数で表されている。
が
の積分になっていて
なので、
より一般の
が分かれば
の値もわかることになる。
本節ではこの
の値を考える。
この値を求めるために、非負の関数に対する無限和と積分の 順序交換の定理を用いる。
実数上の任意の区間
と、
上の非負の関数列
に
対し、
この定理は、Lebesgue 単調収束定理から直ちに従う。
さて
の値を計算する。まず、
と置換すると、
は
と書ける。ここで、
は
には
は含まれず、そして
となる。
では、
とすると、
,
より、
関数で書け、
は
に関しては、
良く知られているように
なので、よって
は
は
となる。
竹野茂治@新潟工科大学