4 元の曲線に対する設定
まず、ある曲線から外に
という一定間隔をあけた曲線を構成するため、
元の曲線に対する設定を行う。
平面上の元の閉曲線を
とし、
その上の点
が以下のように表されているとする。
(3)
ここで、
,
は十分滑らかで、
(4)
でかつ
(始点と終点も滑らかにつながる) とする。
また、
は交差のない閉曲線で、その内部に原点を含み、
は
の増加にともない反時計回り、
すなわち
の内部を左に見ながら進むとする。
図 7:
![\begin{figure}\begin{center}
\psfrag{P(t)}{$\mathrm{P}(t)$}
\psfrag{P(c)=P(...
...ludegraphics[width=0.3\textheight]{crv2-c1.eps}%
\par
\end{center}\end{figure}](img51.png) |
さらに、その曲率
(5)
は、正、すなわち
の増加に伴ない左方向に曲るか、
または負であってもその曲率半径
は
より大、すなわち、
(6)
が成り立つとする。
この条件により、
の外側に
上の点 P で接するような半径
の
円を書いても、その円は
と P 以外では交わることはなく、
また
の点から
の長さの法線を
の外側に伸ばしても、
それが他の法線とぶつかることはないので、
から
だけ離れた曲線を交差のない状態で
作ることができるようになる。
なお、
,
が十分滑らかと仮定したが、
それにより
として正方形や多角形のような角のある閉曲線は
許されないことになるが、その角を小さく丸めることで、
それらに十分近いものは含まれる。
竹野茂治@新潟工科大学
2022-05-18