の行ベクトルが線形独立で、
かつ
が正方行列でない場合、
すなわち
の場合となる。
ならば
の行ベクトルは必ず線形従属となるので、
の場合のみを考えればよい。
本節以降で、これをいくつかの段階に分けて、 補題などを紹介しながら考えていくことにする。
次元行ベクトル
が線形独立なので、
これに
個の線形独立なベクトル
を追加して、
が線形独立であるようにできる。
その上で
とすれば、
個の確率変数
を作ることができる。
そして、
とし、
とする。
考えるのは、
の独立性、
すなわち (10) であるが、
その左辺が
次元確率分布
の分布関数
で、それを積分で書いて
から
に
変数変換すれば、

はこれを微分して、
となる。
あとは、これが
の形になるかどうかを
考えればよい。
ここで、
の独立性より、
は (9) の形なので、
ここに
を代入すると、指数部分は、
(16) 同様
は線形独立なので、
(
) で、
よってこれを (9) に代入して、
(28) の積分を計算すると、最終的に、

の独立性の条件は、
の係数
がすべて 0 になること、
になる。
以後は、この
を具体的に求めること、
およびそれが 0 であるという条件を元の
の条件に書き直すこと、
が目標となる。
竹野茂治@新潟工科大学