まず、すべての に対し
と
してよいことを示す。それは、もしある
に対して
ならば
(定数) となるから、
となって
が連続確率変数ではないことに
なるからである。
を
のベクトルが張るベクトル空間、
すなわち
の有限個のベクトルの線形結合の全体 (
を含む最小の部分空間) とする。
の
次元を
とすると、線形従属の仮定から
で、
から
線形独立な
個のベクトルを取ることができる。
の添字の順序を変えることで、その
個のベクトルを
とする
ことができ、残りの
(
) は
すべて
の
線形結合として書ける、すなわち
まず、(10) が成り立つとき、
その のいくつかを
に
変えることができることに注意する。
例えば (10) で
とすると
(18) の係数の を正のもの、負のもの、
0 のものに分類する。
の順序を交換すれば、
の順序が変わるので、
これに合わせて、(10) の不等式
のうち の部分を逆向きに変え、
さらに
の部分、
および
の部分は
と
することでその不等式を消して、
結果として、 の行ベクトルが線形従属の場合は、
は独立にはならないことが示された。
竹野茂治@新潟工科大学