次元球の体積 (9) を
ガンマ関数
で表すことを考える。
ガンマ関数 (2) は以下のような性質を持つことを 講義で紹介した。
これらについても説明する。
まず、(2) は
に関して
広義積分であるが、
の
に対しては、
より
の方も広義積分になっていることに注意する。
しかし、
では、
は有界 (
) で
は可積分 (広義積分は収束) なので、
での
広義積分は収束する。
また、
では、
は有界で
は可積分なので、
の広義積分も収束する。
なお、
の有界性は、
では減少することからわかる。
よって (2) は
に対して収束する。
に対し、部分積分により、

の極限は、
が有界で、
となるから 0 に収束し、
これで (11) の最初のものが得られる。
残りのものは、直接計算して、

これらを用いると、自然数
に対し、

のときは、
のときは、
はすべての自然数
に対して
と書けることになる。
よって、(8) より
は
は
と書けることになる。
が
で可積分ならば、
(13) で
とすれば、
竹野茂治@新潟工科大学