、すなわち
と
が互いに素のとき、
ある整式
,
が存在して、
逆に、このような式が成り立つような
,
が存在する場合は
となる。
左辺が整式に見えて、右辺が 1 というのは奇妙に思うかもしれないが、これは
例えば ,
の場合は、
,
によって
補題 4 の証明
互除法を利用する。
今、,
と書き直して、
を
で割った商を
, 余りを
とすると、
(3) より、
逆に、(2) が成り立つ場合、
として
,
を
で割った商を
,
とすると、
,
なので、
次に、この補題 4 の表現が一意的であることを示す。
補題 4 の ,
は
証明
(2) を満たす ,
が
のような場合は、
を
で割った商を
,
余りを
(
)
とし、
を
で割った商を
,
余りを
(
)
とすれば
また、1 組しか存在しないことは次のように示される。
もしこのような整式の組が、
今、もし
ならばこの式の左辺は 0 ではなく、
よって左辺の因子である
は右辺の因子でもなければならないが、
と
は互いに素なので、
は
の因子で
なくてはならず、
すなわち
は
で割り切れなくてはならない
(因数分解の一意性)。
しかし、
だから、それは
を意味する。
そしてそれは
をも意味するので、
「
ならば」としたことに矛盾する。
よって、背理法により
であることになる。
そしてそれにより
となり、
結局
,
となるので、
2 組は同じものになる。
この 2 つの補題 4, 5 から、 次の系 6 が導かれる。
のとき、
である任意の
整式
に対して、
ある整式
,
が存在して、
証明
これは、(2) の両辺を 倍して、
系 2 は、定理 1 を繰り返し使えば得られる。
例えば、 のときは、
と
は互いに素なので、