の近く (
も含む) で定義されている関数
に対して、
それが
で微分可能であるとは、極限
(5)
極限 (5) の存在は、 もちろん左右の極限が存在し、かつ一致することなので、
(6)
微分可能性もこのように各点で定義される性質であるが、
開区間 上のすべての点で微分可能であれば、
その関数は
上で微分可能である、とも言う。
微分可能性と連続性については、良く知られているように 次のような上位関係がある。
の近くで定義されている関数
が
で微分可能であれば、
で連続である。
証明
(5) の極限が有限な値として存在するので、
それを とすれば、
よって微分可能性の方が連続性よりも強いことがわかるが、その逆は言えない。
例えば
通常連続な関数は微分可能ではないような点はそれほど多くはないが、
中にはすべての点で連続であるが、すべての点で微分可能ではない関数も存在する。
例えば以下のワイヤストラスの関数 と呼ばれるものがその一つである
(詳しくは、例えば [2], [4] 参照)。
(7)
竹野茂治@新潟工科大学