なお、 の極
の位数が
(
) である場合、
そこでの留数
は、
まずは分母が 1 次式の積に因数分解される場合。
この場合、
通常は、 を部分分数分解して
,
,
の
線形結合にしてから求めるが、この場合はこの留数計算の方が
部分分数分解より少し易しいかもしれない。
次は、分母が実数の範囲では 1 次式に因数分解できない 2 次式の場合。
これも、極
次は、分母が 1 次式の累乗の形の場合。
この場合、極
この の場合、微分する関数の分母がなくなるので
ライプニッツの公式を使えば微分はそれほど面倒ではないが、
さらに分母に
などがついていると微分の計算も
だいぶ面倒になる。
留数を使わなければ、通常は として、
なお、上では微分を利用して留数を求めたが、 を利用して
ローラン展開を直接考えることもできる。
最後は、部分分数分解後、および標準変形後に残る一番厄介な形。
とりあえず通常は多分、
また、分母の次数の が増えた場合は、極の位数があがるので、
微分しなければいけない階数も上がり、
留数計算はだいぶ面倒になりそうな気がする。
通常の方法でも、 の場合は
,
(
) の
ラプラス変換が必要になるので、上のように漸化式なしで一からやろうとすると
かなり大変だが、漸化式を使えば比較的楽に計算できるはずである。
竹野茂治@新潟工科大学