2 記法
まず、本稿では、普通の意味でのベクトルは、
すべて列ベクトル (縦並び) の形のものを考えることとする。
すなわち、
次元数ベクトルは、

(
2)
とし、そしてこの元を、
行列
と同一視することにする。この形のベクトルは、
のように
小文字の太字で表す。
それに対して、行ベクトル、
すなわち
行列
は
それとは異なるものとし、あくまで行列であると考え、
転置によって通常のベクトルになると考える。すなわち、
とする。
よって、
行列
は、
各列の列ベクトル (
次元)
を用いて、
と表され、
また、各行の行ベクトル
の転置の
ベクトル (
次元)
によって、
と書けることになる。
なお、すでに何度か使っているが、
成分が
であるような
行列のことを、本稿では
と書くことにする。
竹野茂治@新潟工科大学
2021-09-10