しかし、理学部数学科ではそれ、すなわち、
いわゆる「-
論法」を使って
基本的な定理を証明するだけでなく、
具体的な問題を解くのにもそれを使うことがある。
工学部の学生であっても「極限」の考えはどのように厳密化されているのか、 ということが気になる人もいるかもしれないので、 少し、例もまじえてそれを紹介してみようと思う。
そこには、工学部の学生が普段目にする「式の取り扱い方」としての数学とは
少し違う、厳密さや論理性を追求した数学が見えてくる。
「-
論法」は、数学のそういう面を見るための
一つのよい例にもなっていると思う。
なお、この文章は参考文献 [1] に負うところが多い。 詳しい話を知りたい人は、[1] を参照するといいだろう。