に対し
この場合、 がどのようになるか、数値計算してみた結果、
ほぼ以下のようであった。
とすると、
は
のグラフは折れ線で、その傾きは
なので、
その多重写像
も折れ線で、
その傾きは
となる。
より
は
に対応し、
は偶関数で、
まず (a) の の場合から考える。
この場合、
の傾き
は
に対し 0 に収束するので
は水平な直線に収束しそうであるが、
それをちゃんと示す。
(
) の場合は、
なので、
となり、
よって (23) より
の場合は、
なので、
(23) より
(
) の場合は、
あるところから先の
では
となることを示そう。
まず、この場合
と
で
となる。
となる
がある間は、
そこで
と最大値を取る。
つまりそこまでは
となる
も存在している。
一方で
の傾きは
で、これは 0 に
収束していくから、
は最大値
を取るが、
で
となる
が
ないような
が存在することになる。
このとき、
(
) なので、
ではすべて
となる。
つまり、この場合も では、
(25) を満たすことになる。
すなわち漸近的には (24), (25) のどちらかの状態になる。
これらは 1 次の漸化式で係数は
なので、
その数列は収束し、
次は (b) の の場合を考える。
この場合は、
より、
(
) のときは、明らかに
と
なるから、以後は
とする。なお、この
のときは、
厳密には (b) は成立しないことになる。
この
を具体的に書き下すために、新たな関数を導入する。
まず、
を、周期が 2 で
このとき、
のグラフは以下のようになり、
の部分は山が
軸に対称に
個でて、
その端のスロープが
の方向に伸びる、という形になる。
すなわち、
となることが予想される。これをちゃんと示す。 なお、(29) は両辺とも偶関数なので、
まず のときは、
では
より、
まで (29) が成り立つことが示されたとして、
でも成り立つことを示す。
次は、 の場合を考えると、このときは、
(29) より
で、
よって
あとは の場合。
この場合は (29) より
で、
よって、
に限定して考えれば、(29) は
なる 1
より大きい
では
で表される
ノコギリ型の部分のみになり、
それが
が偶数か奇数かによって
で上下反転され、
見方によっては半歯分横に移動したとも見れることになる。
これで (b) も示されたことになるが、
厳密に言えば のときは正しく、
のときは正しくはない。
最後は (c) の の場合の後半部分を考える。
すなわち、この場合に
ただし、
のグラフは
毎に形がかなり
異なり、それを決定することは容易ではなさそうである。
さて、(a) の場合は、
ならば、
(b) で の場合は、
が偶数の場合、(33) が成り立つときは
が奇数の場合は、(33) より、
竹野茂治@新潟工科大学