99.123.1 Xtics series

書式:
    set xtics <incr>
    set xtics <start>, <incr>, <end>

暗示的な <start>, <incr>, <end> 形式は、目盛りの列を <start> から <end> の間を <incr> の間隔で表示します。<end> を指定しなければ、それは無限大 とみなされます。<incr> は負の値も可能です。<start><end> の両方が指 定されていない場合、<start> は -∞、<end> は +∞とみなされ、目盛りは <incr> の整数倍の位置に表示されます。軸が対数軸の場合、目盛りの間隔 (増分) は、倍数として使用されます。

負の <start><incr> を、数値の後ろに指定すると (例えば rotate by <angle> とか offset <offset> の後ろ)、gnuplot の構文解析 器は、その値からその負の <start><incr> の値の引き算を行おうとする 間違いを犯します。これを回避するには、そのような場合は、0-<start>0-<incr> のように指定してください。

例:

     set xtics border offset 0,0.5 -5,1,5

最後の ',' のところで失敗します。
     set xtics border offset 0,0.5 0-5,1,5


     set xtics offset 0,0.5 border -5,1,5

ならば、ちゃんと指示通りに、目盛りを境界に、目盛り見出し文字列を 0,0.5 文字分だけずらして、start, increment, end をそれぞれ -5,1,5 に設定しま す。

set grid のオプション 'front', 'back', 'layerdefault' も、x 軸の目盛 りの描画の順序に影響します。

例:

目盛りを 0, 0.5, 1, 1.5, ..., 9.5, 10 の位置に生成

     set xtics 0,.5,10

目盛りを ..., -10, -5, 0, 5, 10, ... に生成

     set xtics 5

目盛りを 1, 100, 1e4, 1e6, 1e8 に生成

     set logscale x; set xtics 1,100,1e8

竹野茂治@新潟工科大学
2020-07-21