89.78 テーブルデータ出力 (table)

table モードが有効な場合、plotsplot コマンドは、現在の出力形 式に対する実際の描画を生成する替わりに X Y {Z} R の値の複数列からなる 表形式のテキスト出力を行ないます。文字 R は、次の 3 種類のうちの一つで す: その点が有効な範囲内にある場合は "i"、範囲外の場合は "o"、未定義値 (undefined) の場合は "u" です。データの書式は、軸の刻みの書式 (以下参照: set format (89.27)) によって決まり、列は一つの空白で区切られます。 これは、等高線を生成し、それを再利用のために保存したいときに便利です。 この方法は、補間されたデータを保存するのにも使うことができます (以下参照: set samples (89.74), set dgrid3d (89.22))。

書式:

     set table {"outfile" | $datablock}
     plot <whatever>
     unset table

表形式の出力は、指定したファイルに書き出しますが、指定がない場合は現在 の set output が指定するものに出力します。他に、表形式出力を名前付き データブロックにリダイレクトすることもできます。データブロック名は '$' で始まります。以下も参照: inline data (78.3.4)。現在の出力形式の標準的な描画 に戻すには、unset table を明示的に行なう必要があります。

入力データのスタイル依存の処理 (平滑化、誤差線、2 軸範囲のチェック等) を避けるため、あるいは表出力する列を増やすには、通常の描画スタイルの代 わりに "table" キーワードを使うことができます。例:


    set table
    plot <file> using 1:2:3:4:5:6:7:8:9:10 with table

竹野茂治@新潟工科大学
2017年3月21日