89.59 出力先指定 (output)

デフォルトでは、グラフは標準出力に表示されます。コマンド set output は その出力を指定されたファイルやデバイスにリダイレクトします。

書式:

     set output {"<filename>"}
     show output

ファイル名は引用符で囲まなければなりません。ファイル名が省略された場合 は、直前の set output で開かれたファイルがクローズされ、新たな出力が 標準出力 (STDOUT) に送られます。(もし、set output "STDOUT" とすると 出力は "STDOUT" という名前のファイルに送られるかもしれません ! ["かも しれない" というのは、例えば x11wxt などの terminal (出力形式) では set output が無視されるからです。])

set terminalset output の両方を指定する場合、set terminal を 先に指定する方が安全です。それは、ある種の terminal では、OS が必要と するフラグをセットすることがあるからです。例えば、バイナリファイルに対 して別々の open コマンドを必要とするような OS などがそれに該当します。

パイプをサポートする環境では、パイプ出力も有用です。例えば以下の通りです:


     set output "|lpr -Plaser filename"
     set term png; set output "|display png:-"

MS-DOS では、set output "PRN" とすると標準のプリンタに出力されます。 VMS では出力は任意のスプール可能なデバイスに送ることが出来ます。

竹野茂治@新潟工科大学
2017年3月21日