89.38 第 2 軸との対応 (link)

書式:
     set link {x2 | y2} {via <expression1> inverse <expression2>}
     unset link

コマンド set link は、x 軸と x2 軸、または y 軸と y2 軸の間の対応を 設定します。< expression1> は、第 1 軸の座標を第 2 軸に写像する数式です が、< expression2> は第 2 軸の座標を第 1 軸に写像する数式です。

例:


     set link x

これは、このコマンドの最も単純な形式で、x2 軸を範囲 (range) も伸縮 (scale) も方向も x 軸と全く同じにします。set xrangeset auto x などのコマンドは、この場合 x 軸にも x2 軸にも作用します。set x2range などのコマンドは、このリンクが有効な間は無視されます。


     set link x2 via x**2 inverse sqrt(x)
     plot "sqrt_data" using 1:2 axes x2y1, "linear_data" using 1:2 axes x1y1

このコマンドは、x 軸と x2 軸の、順方向と逆方向の対応を設定しています。 順方向の対応は、x2 軸の刻みラベルと、マウスの x2 座標を生成するのに使 い、逆方向の対応は、x2 軸系で指定された座標を描画するのに使います。こ の対応は、非負の x 座標にのみ有効であることに注意してください。y2 軸に 対応させた場合、< expression1> < expression2> には仮変数として y を使 う必要があります。

竹野茂治@新潟工科大学
2017年3月21日