書式:
set style arrow <index> default set style arrow <index> {nohead | head | heads} {size <length>,<angle>{,<backangle>}} {filled | empty | nofilled} {front | back} { {linestyle | ls <line_style>} | {linetype | lt <line_type>} {linewidth | lw <line_width} } unset style arrow show style arrow
< index> は整数で、それで矢のスタイル (arrowstyle) を特定します。
default を指定すると、全ての arrow スタイルパラメータはそのデフォル トの値になります。
< index> の arrowstyle が既に存在する場合、他の全ては保存されたまま、与 えられたパラメータのみが変更されます。< index> が存在しなければ、指定さ れなかった値はデフォルトの値になります。
nohead を指定することで、矢先のない矢 - すなわち線分を書くことも できます。これは描画の上に線分を描く別な方法を与えます。デフォルトでは 1 つの矢先がついています。heads の指定で線分の両端に矢先が描かれます。
矢先の大きさは size <
length>
,<
angle>
または
size <
length>
,<
angle>
,<
backangle>
で制御できます。<
length>
は矢先
の各枝の長さで、<
angle>
は矢先の枝と矢軸がなす角度 (単位は度) です。
<
length>
の単位は x 軸と同じですが、それは <
length>
の前に
first, second, graph, screen, character をつけることで変更で
きます。詳細は以下参照: coordinates (p. )。<
backangle>
は、filled かま
たは empty がともに使われた場合のみ効力を持ち、その場合、
<
backangle>
は矢先の後ろの部分の矢軸との切り角 (<
angle>
と同じ方
向; 単位は度) になります。出力形式 fig は、制限された切り角関数を持
っていて、それは 3 つの異なる形をサポートしていて、それは 2 つの閾値で
決定します: 70 度未満の場合、矢先はへこんだ切り角を持ち、110 度を超え
る場合、後ろの部分に尖った角を持ち、その間の角では、矢先の後ろは直線に
なります。
filled を指定すると、塗りつぶされた矢先を作ります (heads が使われ
ている場合)。塗りつぶしは、多角形の塗りつぶしが行えるような出力形式で
サポートされていて、そのリストについては、以下参照: pm3d (p. )。他の出力形
式では矢先は閉じられますが塗りつぶされません。それと同じ効果 (閉じられ
るが塗られない) は、empty を指定しても得られます。また、metafont,
metapost, latex, tgif のように、矢をそれら自身の独自のルーチンで
描くような出力形式では、矢先の塗りつぶしや矢先の枠線描きはもちろんサポ
ートされません。
線種はユーザの定義したラインスタイルのリストから選ぶこともできますし
(以下参照: set style line (p. ))、用意されている <
line_type>
の値 (デフ
ォルトのラインスタイルのリストの番号) そして <
linewidth>
(デフォルト
の幅の倍数) を使ってここで定義することもできます。
しかし、ユーザー定義済のラインスタイルが選択された場合、その属性 (線種、 幅) は、単に他の set style arrow コマンドで適当な番号や lt, lw などを指定しても、変更はできないことに注意して下さい。
front を指定すると、矢はグラフのデータの上に描かれます。back が指 定された場合 (デフォルト) は矢はグラフのデータの下に描かれます。front を使えば、密集したデータで矢が見えなくなることを防ぐことができます。
例:
矢先がなく、倍の幅が矢を描くには:
set style arrow 1 nohead lw 2 set arrow arrowstyle 1
その他の例については、以下参照: set arrow (p. )。
竹野茂治@新潟工科大学