今、
(18)
(19)
(20)
この は、もちろん
では有界である必要があるが、
4 節に述べたように
は
で有界ではないので、
でなければならない。
よって、
は
での境界条件がないまま (厳密には、「
は有限である」という境界条件によって)、
1 つの任意定数が決定されて、
(21)
さて、この (21) が、境界条件 (3) を満たすためには、
方程式 (8) は線形であるから、
この に対する (21) の重ね合わせ
(22)
(23)
つまり、 の場合の方程式 (8) は、
での境界条件 (6) は必要なく
解がちゃんと決定することになり、
これは、
の場合とは状況が異なる。
つまり
での境界条件 (6) の必要性は、
方程式 (5) の主要部 (4) のみでは決定せず、
低階の項
の係数に依存するものであることがわかる。
竹野茂治@新潟工科大学