2 μ=1/2 の場合
この節では、(5) が通常の波動方程式に帰着できる
の場合についてまず考察する。
通常の波動方程式
 |
(7) |
の場合は、よく知られているように、
初期条件 (2) と境界条件 (3) だけでは足りず、
での境界条件 (6) も必要で、
それによりそれらを満たす解の存在と一意性が保証される。
今、
の場合の (5) を考え、
とし、
とすると、
で、
より、
となるので、(2), (3), (5), (6) は、
となり、これは通常の波動方程式 (7) の形なので、
これらの初期値境界値によって
が一意に決まり、
それにより
が
と求まることになる。
つまり、
での境界条件 (6) は、
少なくとも
の場合は必要であることになる。
竹野茂治@新潟工科大学
2009年6月22日