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(PDF ファイル: cd1.pdf)
3 らせんの弧長
溝は円のように回っていますが、実際には少しずつ半径が変化していて、
一周すると
だけずれることになります。
最も内側からスタートするとして中心からの距離
と回転角
の関係を考えてみます。
角度の増加に対し均等に中心からの距離が増えると仮定すると、
は回転角
の一次式で表わされます。
一周で
だけ増えるわけですから、
単位角度 (1 ラジアン) 辺りの
の増加は
となります。
よって、
のとき
とすれば
は
 |
(2) |
という式で表わされることになります。
のときの
は
より、
の動く範囲は
となります。
一般に曲線上の点が
で表わされているとき、
から
の範囲の曲線の長さ
は次の式で求められます。
 |
(3) |
この公式の説明は 4 節で行ないます。
この公式より、
は以下のようになります。
この式を置換積分で変形していきます。
ここで、
なので、
となります。結局、
となることがわかります。
この式の最後の右辺を
とします。
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竹野茂治@新潟工科大学
2005年9月23日