の
値の集合
は通常実数全体 Rで、
その確率は、
の部分集合
に対して、
の値が
に含まれる確率
を考え、
1 点の値に対する確率
は 0 とする。
の確率分布は、分布関数
、
またはその導関数である密度関数
によって決定する。
分布関数 (累積分布関数)
は、
と定義され、1 点の確率が 0 であれば非減少な連続関数となる。
(12) により
となる確率は
は、(13) より、
となり、さらに一般に
に対して
となる。
分布関数
は、
は、
を満たす必要がある。
逆に、(16) を満たす
を取れば、
により密度関数が定まり、
それにより (15) で
の確率が求まるので、
これで一つの連続確率分布が決定する。
または、(17) を満たす
を取れば、
(15) から
の確率が求まるので、
一つの連続確率分布が決定し、その分布関数
も
、
密度関数
のいずれかを設定すればよいので、
とりあえず本稿では
の組を「連続確率分布」と呼ぶことにする。
個の連続確率分布
(
) において、
Rの部分集合
(
) に対して、
次元連続確率分布を構成できる。
なお、
の分布関数を
とする。
次元確率変数
の
分布関数
を、
かつ ...
となる確率に
よって定義する。
このとき、
![\begin{eqnarray*}\lefteqn{\mathrm{Prob}\{\vec{x}\in (a_1,b_1]\times(-\infty,t_2]...
...1\int_{a_2}^{b_2}dt_2\int_{a_3}^{b_3}
F_{x_1x_2x_3}(\vec{t})dt_3\end{eqnarray*}](img84.png)
の密度関数
を
この分布関数の
階導関数
と定義すれば、
となり、より一般に
に対して
となる。
次元分布関数
は、
次元密度関数
は
を満たす。
さらに周辺分布として、
は
に対して
は
に対して
を満たす。この (28) は、
この左辺を
とすると、(23) より
で微分すれば
となること
から得られる。
逆に (25) を満たす
によって (22) と (24) から
一つの
次元連続確率分布が決定し、(27) に
よって周辺分布が決定する。
そしてそれらは
の代わりに (26) を
満たす
によっても決定する。
この
次元連続確率分布を
と書くことにする。
竹野茂治@新潟工科大学