4 因数分解公式
次は、因数分解公式 (4) の一般化を行う。
とすると、
なので、
因数定理より
は
で割り切れる。その商は、
(11)
となる。なお、この式は、等比数列の和の公式としても知られている。
よって、
(12)
となり、これが (4) の
,
の因数分解の
一般化である。
さらに、
の場合は
も因数分解できたが、
これも一般化できる。
が奇数の場合は、
となるので、
は
で割り切れる。その商は、
(13)
となる。
これも、初項 1、公比
の等比数列の和の公式に等しい。
よって、
が奇数の場合は、
(14)
となる。なお、
が偶数の場合は、
は
すべての実数
に対して
となるので、
1 次の因数を持つことはない。
(12), (14) を
,
に戻すと、
となり (15) はすべての自然数
に対して、
(16) は奇数の
に対して成り立つことになる。
竹野茂治@新潟工科大学
2023-05-12