gnuplot は、文字列を区切るのに、二重引用符 (ASCII コード 34 番)、単一
引用符 (ASCII コード 39 番)、および逆引用符 (`) (ASCII コード 96 番)
の 3 種類の引用符を使います。
ファイル名は単一引用符、あるいは二重引用符内で囲みます。
見出し (label)、タイトル (title)、またはその他の描画要素で使用される文
字列定数や複数行文字列は、単一引用符、あるいは二重引用符内で囲みます。
引用符で囲まれた文字列のさらなる処理の結果は、どの引用符記号を選ぶかに
よって変わります。
単一引用符文字列と二重引用符文字列の違いは以下の通り。
- 特殊文字
\n (改行),
\r (復帰),
\t (タブ) のバックスラッシュ (
\) 処理
は、2 重引用符内の文字列でのみ処理されます。
- 単一引用符内では、バックスラッシュ自体が通常の文字と見なされます。単
一引用符文字列内で単一引用符自体を使うには、重ねて書いてください。つ
まり、文字列 "d
\" s' b
\
\" と、'd" s' ' b
\' は全く同じになります。
- Unicode エスケープシーケンス
\U+xxxx は、単一引用符内でも二重引用符
内でも処理します。
- 拡張文字列 (enhanced text) 処理は、単一引用符文字列でも二重引用符文
字列でも利用できます。
- 単一引用符内の 8 進エスケープシーケンス
\ooo は、拡張文字列処理
(enhanced text) が有効な場合のみ処理します。二重引用符内の 8 進エス
ケープシーケンスは、常に処理します。
逆引用符は,コマンドライン中の置換のためにシステムコマンドを囲むのに使
います。以下参照: substitution (31)。
竹野茂治@新潟工科大学
2025-09-01